msi MS-17C6 液晶側左右と本体側1カ所のヒンジネジ受け破損
ご来店時の相談は画面が写らないというものでしたが、店頭では写りました。
しかし、横から見ると液晶ベゼルが浮いて隙間ができています。
画面が写らなくなったのもヒンジ割れでケーブルコネクターが接触不良を起こしたのかもしれません。
ヒンジ割れ補修としてお預かりしました。
分解してみる
分解して診断・確認をしていきます。
ヒンジ部に負担がかからないよう、閉じずに裏蓋を外します。
バッテリーが内部にありますので、赤丸のネジを1つ取って外しておきます。
M.2 SSDとHDDの2台構成ですが、HDDがWDのBlackなのは珍しいですね。
液晶側左右と本体右側の3カ所破損
液晶パネルは左右両側にある金属のバーにネジ止めされていまた。
ヒンジ金具と液晶パネルを止めるバーは一体になっているので、液晶パネルを外して確認します。
左側は4つのネジが全部破損していました。
右側はネジ1個の破損です。
予想外に重傷ですね。
ネジ受け再建補修
3カ所すべてを成形剤で補修をおこないます。
割れているのがネジ受け1個の場所は比較的に簡単です。
難易度が高いのは4個全部が割れている左側です。
何回かに分けて成形をおこないます。
きちんと補修ができました。
ヒンジ蝶番のネジを緩める
ヒンジ補修をした時には蝶番のネジを緩めて、開閉のテンションを下げて再度の破損を防ぎます。
しかし、このネジが固くて簡単には緩みません。
割れた原因はこれでしょうね。
割れたまま使い続けたら金具自体が折れて、パーツ交換が必要になっていたかもしれません。
今回は画面が写らなくなったためご相談を受けましたので、タイミングとしてはむしろ良かったかもしれません。
かなり苦労しましたが、左右とも蝶番のネジを緩めることができました。
液晶コネクターをテープ貼り
液晶が写らなくなってのご相談でしたので、コネクター部をテープで貼り付けて補強しておきます。
ご返却時には、ヒンジ蝶番を緩めてあることと、液晶の真ん中を持って開閉していただくようにお願いしておきました。
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