mouse P650HP3 熱暴走による電源断頻発・マザーボード故障
mouseのゲーミングノートパソコンの電源が入らないとお持ち込みです。
電源ボタンを押しても全く何の反応もありません。
データ救出も必要とのことで、データ救出も考えます。
店頭でのヒアリングで、ゲームなどをしていて突然電源が落ちるのを数十回繰り返していたそうです。
データの確保
ゲーミングパソコンということで、大きめのFANが3個設置されています。
最初にバッテリーコネクターを外しておきます。
M.2のNVMe SSDとの2ドライブ構成です。
HDDは1Tですが、空き容量は100Gほどでしたが正常です。
SSDも正常でユーザーデータは取り出し可能でした。
ものすごいホコリ詰まり
パソコンの使用中に電源が落ちるような症状があると、通常は早めにご相談をいただけます。
基本的に原因は、ホコリによる廃熱不良の事がほとんどなので内部清掃とCPU・GPUのグリス塗り直しで解消することが大半です。
FAN交換が必要なこともあります。
電子部品は熱に弱いため、高温下で使用するとチップが破損してしまいます。
パソコンがあまりに高温になる場合、回路保護のため電源を遮断する機能により突然電源が落ちる事があります。
高負荷時に電源断が起きるときは回路保護機能が働いていると考えましょう。
今回は廃熱不良が原因と考えられるので、FANを取り外してみました。
過去にホコリ詰まりで「ホコリの絨毯」と表現したことがありますが、今回は「ホコリのクッション」とでもいいましょうか。
もう片方のFANも同様です。
廃熱が全くできていないので電源断にもなります。
マザーボード故障
マザーボードの通電を確認します。
テスターで確認したところ、電源ジャックからの電流は来ていますがマザーボードにはまともに通電していません。
マザーボード故障は確定です。
パソコンそのものよりデータが必要とのオーナー様の判断で、修理せずデータ救出のみとなりました。
HDD取り出し・外付けHDD化
SSDとHDDの両方のデータが必要なのですが、HDD 1Tのうち90%の使用率でデータを移すHDDを準備するのも厳しいので、HDDを取り出して外付けHDDケースに入れることとなりました。
SSDから取り出したデータは40G程度なので、HDDの残り容量でコピーができます。
外付けHDDとして使用していただきます。
ご返却時にはFAN内部の写真をお見せしてパソコンに熱は大敵であることを説明させていただきました。
熱暴走などの際は早めの対処が必要です。
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