SATAⅢポート故障・SATAケーブル不良
mouseのデスクトップパソコンで、Core i7 2700k搭載機です。
8年ほど前の機種ですが、メモリーも16G搭載で当時の高性能機です。
電源は入るものの起動しないという症状ですが、HDD故障などの原因ではなく少々珍しい原因でした。
SSDを認識せず起動しない
受付時の店頭チェックでドライブ3台中、BIOSで認識しているのが光学ドライブだけでした。
Windowsが入っている起動ドライブを認識していないくて、起動できないのはわかりました。
この場合、最初に疑うのは起動ドライブの故障です。
SSD(HDD)がまったく認識できないほど壊れているのでしょうか。
SSDとHDDの2台が取り付けられていて、SSDにWindowwsが入っています。
SSDとHDDの両方を取り出して、チェックしてみましたが正常でした。
SSDは全領域のスピードテストをしてみますが、こちらでも異常はありません。
SSDの接続変更
光学ドライブだけは認識しているので、光学ドライブのSATAケーブルを取り外してSSDに繋いでみました。
そうすると、何事もなかったようにWindowsが通常起動。
結果としてSATAケーブルが一本不良で、認識できない原因の一つなのがわかりました。
でも、不良ケーブルは一本だけでしたのでSSDとHDDの二台とも認識しないはずがありません。
SATAⅢポート不良+SATAケーブル不良
ケーブルだけの不良ではないようですが、SSDやHDDも正常ですのでケーブルの組み合わせや差し込みポートを変えて検証をしていきます。
最終的にSATAⅢの差し込み口が不良で使用できないことがわかりました。
グレーの差し込み口がSATAⅢ(6G)のポートです。
2つのSATAⅢポートが両方とも認識しません。
このマザーボードのSATAは6Gが2つで3Gが4つです。
6G・3G共にチップセットのH67 expressの機能で動作しています。
その中で6Gポートが2つとも使えないと言うことは、チップセットの6Gの回路が壊れたと考えていいと思われます。
3Gポートは回路が別で無事なようです。
SATAⅡポートに繋ぎ換え
6Gポートと3Gポートでは速度に差がありますので、SSDの速度を生かすには6Gポートが望ましい。
SATAの増設ボードを使用する方法もありますが今回は価格を抑えるため、総てのドライブをSATAⅡにつなぎ替えることになりました。
起動速度などは落ちることになりますが、SSDではそこまでの体感差はありません。
不良のSATAケーブルは別のものに交換します。
パーツの交換はケーブル一本だけで、価格も抑えられ通常使用が出来るようになりました。
6GのSATAポートだけが使えない症状は、割と珍しいですね。