Macbook Pro 2012 mid 15inch マルウエア感染・無線Lanカード故障
カーソルが勝手に動いて飛んだりクリックされるMacbook Pro。一度ご相談があった後、データのバックアップをしてからのお持ち込みです。
まともに使用できないような状態なのですが、さらにWifiが使えず「Wi-Fi:ハードウエアなし」と表示されてしまいます。
分解してハードウエアチェック・外付けHDDでのOS起動
Macbook Pro 2012の裏蓋は普通のプラスドライバーで外せます。特殊ネジではないので簡単です。
まずはHDDのSMART検査をしますが、エラーなどもなく正常でした。メモリーのテストも異常ありません。
次におこなうのは、外部HDDからのOS起動です。Macは外付けHDDからの起動が出来るので検査には便利ですね。
OSを起動させてみたところ、カーソル・クリックの異常は確認できませんでした。
そうなると不具合はOS・ソフト的な問題の可能性が高くなります。
作業用iMacでウイルス検査
元のHDDをクローンしたHDDを、作業用のiMacに繋ぎOSパーティーションのウイルス検査をしていきます。パーティーションの全体検査は2~3時間程度かかります。
検査結果
not-a-virusとなっているのは広告詐欺ソフト系ですが、そうでないものはウイルスと見なされる物です。
ウイルス対策ソフトのメーカーで扱いが変わりますが、あまりよい状態ではありません。
Macを使用していてウイルス対策ソフトをインストールしている方はあまり見受けられません。しかし、今回のようにMacがウイルス・マルウエアにかからないという保証はまったくありません。
Macに限らずインターネットにつなぐ以上は、セキュリティーソフトは必須ですし自己防衛もしなければなりません。
今回の不具合もこの辺に原因がありそうです。
Mojaveのクリーンインストール
ソフト的な問題とウイルス一掃のため、HDDを消去してから使用中のMacOS MojaveをUSBインストーラーからインストールしていきます。クリーンインストールでカーソルの問題は出なくなりました。
Macに限らず旧OS環境を引き継いでのアップグレードは、何かと問題を起こしやすくなります。
一番いいのは新OSをクリーンインストールして環境を作り直すことです。ソフトの入れ直しなどは面倒ですが不安定な場合はおすすめです。
無線Lanカード交換
Wifiが使用できない不具合。
「ハードウエアなし」ですので機械的に認識が出来ないと思われます。
手持ちであった無線Lanカードに交換をしてみましょう。
交換をしてケーブルをつないだら通常通りWifiのSSIDが表示されてきました。やはり無線Lanカードの故障でしたね。
実際のネット表示も確認しておきます。
通常使用できるようになったので、ウイルス対策についての説明をしてご返却となりました。