Macbook Air Mid2012 11inch のSSD空き容量が1.2Gしかない
SSDの空き容量が少ないために、OSのアップデートが出来ないとご相談がありました。
9年ほど前の機種で最新のBig Surには対応していませんが、一つ前のCatalinaは動作します。
SSDの容量は64Gで当時の最小容量です。
調べてみると、SSDの空き容量は1.2Gしかないので通常の動作にも支障が出るレベルです。
64Gでは空き容量の確保も難しいので、容量アップをする方向で検討をしていきます。
Mac用パーツは高額である
Macの修理に際しては、HDD以外はMac用のものしか使用できません。
コネクター自体が独自設計で物理的に取り付けができません。
SSD一つでも、Windows向けの汎用品に比べて高価です。
通常の修理ではMac向けのパーツで見積もりを出しますが、オーナー様のご希望で「Mac用SSD」と「Windows用SSD+変換アダプター」の2種類で見積もりをお出ししました。
・「Windows用SSD+変換アダプター」の使用は、問題があっても自分で対処ができる方向けのものですので通常は使用しておりません。
今回は費用を抑えるために「Windows用SSD+変換アダプター」を使用して進めることとなりました。
分解・SSD取り付け
裏蓋を取り外して、最初にバッテリーコネクターを外しておきます。
バッテリーのすぐ上にある黒い板状のものが64GのSSDです。
これをWindws用のM.2 SATAの250Gに交換しますが、サイズとコネクターが違うので接続用の変換アダプターを使います。
SSDはあっけなく認識したのでそのままOSのインストールをおこないます。
Mac OS 10.15 Catalinaインストール+システム移行
OSをインストールするためUSBインストーラーで起動をします。
SSDをフォーマットして、インストールは問題なく終了しました。
データ・システムの移行をご希望なので、「移行アシスタント」を使って元SSDのシステムを移行していきます。
こちらも滞りなく終了しました。
Apple IDやパスワードなどは一部再設定が必要なソフトはありますが、EXCELやWORDなどはそのまま使用可となりました。
元のSSDが無事であれば、標準の機能でデータ・システムの移行ができるのはWindowsにはないMacの強みですね。
SSD名がWDC WDS250G2B0と表示されているのが、妙な感じです。
Catalinaのアップデートで終了
元のOSは10.15.4でしたがSSDの空き容量がなくてアップデートできない状態でした。
空き容量も増えたのでアップデートも行えます。
Catalinaのアップデートを行い、10.15.7となりました。