Lenovo V310-15IKB Type80T3 放電リセット・ヒンジ補修
電源ボタンのLEDランプは点灯しますが、それ以外の反応がありません。
オーナー様自身でSSD交換をされてしばらくは正常でした。
使用中に「BIOSアップデート」の表示が出たので、アップデートをしていてしばらくして気づいたら画面が消えていて、その後から起動できていません。
BIOS更新後のトラブルだとすると非常にやっかいです。
分解・完全放電リセット
LEDランプのみついて起動できないときに試すのは、完全放電です。
基本的には放電というよりは、BIOSのリセットですね。
完全に電圧をなくす事によりパソコン自体の設定(Windows起動前)を初期状態に戻します。
自作パソコンでは基本中の基本です。
バッテリーは見た目には外にあって普通に外せそうですが、ケーブルでマザーボードに接続されているのでこの段階で取り外します。
SSDはバッテリーを外した後に取り外して、念のためコピーを取っておきます。
完全放電のためにはバッテリーのみでなく、CMOSのバックアップ電池も外さないといけません。
このボタン電池を外してしばらく時間をおいてBIOSリセットが完了しました。
起動可能だが、ヒンジネジ受け破損
BIOSリセット後電池を戻し、電源アダプターをつないで電源ボタンを押してみました。
すると画面が明るくなりメーカーロゴが表示されました。
完全放電リセットで復帰できましたので、一安心です。
なのですが、分解中に右ヒンジ部分にぐらつきがあるのに気づきました。
本体側のネジ受けが破損しています。
金属の補強板の下なのでわかりにくいですが、めくってみるとよくわかります。
近い部分でDVDドライブの差し込み口にあるネジ受けも割れています。
どうやら、ご自身でSSDに交換したときに破損したようですね。
ヒンジネジ受け再建補修
ヒンジ部の補修をおこないます。
金属の補強板の下なので位置決めが大変でしたが、なんとか終了。
組み立て・確認
ヒンジの補修が済んで元通り組み立てました。
起動させて確認をすると、LenovoのアップデータにBIOSアップデート済みの表示がありました。
BIOSアップデート後に再起動しないといけないのに自動でスリープになってしまい、スリープ復帰に失敗したのではないかと推察します。
BIOSアップデートはかなり重要な作業ですので放置はしないようにしましょう。
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