Inspiron 15 3576 飲料濡れで電源が入らない

DELL Inspiron 3576 基板洗浄で復旧

ノートパソコンにお茶がかかりその後電源が入らなくなった。
お茶がかかった翌日のご相談です。

水損の場合「水没診断」となり、マザーボード基板まで分解して洗浄処理を試みます。
それで正常化するかもしれませんが、試してみないと結果はわかりません。

裏蓋のネジを取ってからキーボードを取り外しますが、裏側の写真がありませんでした。

この時点でお茶ではない飲料跡が見つかりました。

けっこう古いもののようです。
オーナー様に確認したところ、何年か前にコーヒーがかかっていたそうですがそのまま使用できていたそうでした。

パソコンの水損では1～2年たってから、電源が入らなくなることがあります。
使用できるからとそのままにしておくにはおすすめできません。

キーボード下のネジを取ってから、裏蓋を取り外すと内部にアクセスできます。
この時点の写真もありませんでした。
バッテリー・HDDを取り外し、マザーボードまで分解します。

マザーボードを外した跡のキーボード裏にもかなりのシミがありました。

やはりコーヒー跡で、お茶濡れよりコーヒーの方が重傷のようですね。
マザーボードを調べてにたところ、広い範囲でシミが見つかりました。

かなり重傷な上、日数がたっていますが洗浄処置をしてみます。

メイン基板と、サブ基板を洗浄液に浸してブラシで洗います。
洗浄後取り出して時間をおき、乾燥させます。

組み立てして電源を入れてみたら、画面が明るくなりBIOSが表示されました。
洗浄で復旧したようです。

ただ、DVDドライブが使えないことが判明しましたが、オーナー様に確認して了解をいただきました。

分解をおこなう時に判明していたのが、ヒンジ部のネジ受け破損です。

本来はネジ受けの補修をして固定する必要があります。
ただ、しばらく使えればパソコンを買い換えるとのことで、ヒンジ補修はしないことになりました。

最終起動確認をしてご返却いたしました。

水損の際はたとえ使用できたとしても、なるべく早く内部確認をおこなうべきです。
少量だとしても場所によっては問題が発生します。
マザーボードに水分がかかっていないかどうかは確認しないとなりません。

場合によってはそのまま使うことによって、焼損することもあります。
早めの対応をお願いします。

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