iMac 2017 27インチ フュージョンドライブ破損・SSD換装
電源投入時にフォルダーマークに?が表示されて起動できない状態です。
この表示は起動ドライブが見つからないという警告です。
OS破損もしくはHDD(SSD)故障のどちらかが原因です。
今回もHDD交換とOSインストールで終了と思いましたが、珍しい症状が出て手こずりました。
フュージョンドライブの領域破損
この機種の出荷時構成は「フュージョンドライブ」となっています。
「フュージョンドライブ」は小容量のSSDとHDDを一つのグループにして高速化しますが、何かの拍子にエラーを起こすとドラーブ情報が消失します。
今回もすべてのデータが飛んでいて、フォルダーマーク表示となっています。
最初は液晶を開けずにできる診断をおこないます。
メモリーテストは正常でした。
次にWindows10をUSB接続で起動させて、ディスクの状態を調べます。
最近のWindows10は、別パソコンで作成した環境でもとりあえず起動できることが多いので診断などには重宝します。
Windows10環境でSSDのスピードテストをすると速度が安定しませんが、その直後にOSが落ちました。
再起動をするとWindowsが破損して起動できなくなりました。
MacでのWindows起動ですので、こういったこともあるだろうと思いましたがここからが大変でした。
分解・SSD取り外し
今回修理に当たり、フュージョンドライブをやめてSSD単体の運用に切り替える予定です。
フュージョンドライブより安全ですし、SSDもずいぶん安くはなっているのでお勧めですね。
SSDを取り外すためにロジックボードまで取り外します。
ほぼ全分解となります。
画面部分は両面テープ貼りなので、ツールを使って切り剥がしていきます。
HDDを取り出すためにスピーカーのネジを取り、ずらすとHDDの固定ネジが出てきます。
ネジを2個取るとHDDを抜き取ることができます。
SSDはロジックボードの裏側にあるのでFAN・電源ボードを取り外してからロジックボードを外します。
黒いボード状のSSDを外しておきます。
これでSSD単体での使用準備ができたので、仮組みをしてOSのインストールをおこないます。
macOS Catalina 10.15 をインストールして起動ができました。
ところが、アップデートの再起動をしたら起動ができなくなってしまい、ここからが大変でした。
「iMac 2017 27インチ CPU故障でフォルダーマーク 2(再起動でエラーを起こしOSインストールが完了しない)」 に続く