iMac 2011 Mid 27inch OS 10.13 インストール失敗で起動できない
同一症状のiMac 2011 27inchが続けて2台修理となりました。
電源を入れると画面は明るくなるがプロ下レスバーが最後までいかず、いつまでたっても起動しません。
一般的に考えるとHDD故障が濃厚ですので、分解してHDDのチェックをしていきます。
内部分解
この頃のiMacの分解は、表のガラスパネルを吸盤を使って外すところから始めます。
その次に液晶パネルのねじを8個取り、液晶パネルを上部から持ち上げていきます。
液晶には4本のケーブルがあり、基板に刺さっています。
壊さないように外します。
1台目のiMacは内部をいじってあるようで、HDDは東芝の2Tに代わっていました。
また、HDDの止めネジが2つなくなっていて(赤丸の部分)ボンドで固定されていました。
HDDは正常
HDDを取り外して検査してみると意外にも正常でした。
HDDの中のデータ構成をみると、本来あるはずの「Users」フォルダーがありません。
オーナー様のお話によるとOSのアップグレードをご自身でおこなった後に起動できなくなったようです。
インストールしたのは10.13でiMac 2011で使用できる最終バージョンですね。
10.13(High Sierra)はAPFSフォーマット対応になっていて、インストールがうまくいかないときがあります。
外部メディアでインストールするときも手順を踏まないとインストールできない場合があります。
どうやら、インストールがきちんとできていないようです。
USBメディアで10.13のインストール
HDDは一度全体消去をしてパーティーションを完全に削除しました。
その上でUSBインストーラーを使ってOSのインストールを行います。
まず、OS 10.12以前のインストーラーを使いHDDのフォーマットを行います。
そのあとに10.13のインストーラで起動させてOSインストールを行います。
順調にインストールは進んで10.13の起動が確認できました。
2台目も同様の状態
数日後にまったく同じ状態のiMac 2011 27inchをお預かりしました。
オーナー様はアップグレードした覚えはないそうですが、HDD内のファイルからOSバージョンを確認すると「10.13」でした。
やはり、OSのアップグレードをしたタイミングで起動が出来なくなっているようでした。
1台目と同様に10.12以前のインストーラーでHDDをフォーマットしてから、改めて10.13のインストーラーでOSインストールをしました。
たまたま続いただけとは思いますがご注意ください。