HDD故障・交換
電源ボタンを押しても起動できないiMac 2011 21.5インチ。
すでに9年前の機種ですね。
「OSのインストール画面が表示されて起動できない」と相談を受けました。
確認をすると、「OS X ユーティリティ」の画面が表示されて起動が出来ません。
いきなりこの画面になってしまうということは、OSが認識できず回復インストールモードになっているようですね。
外付けHDDで起動させてHDDの検査
分解をする前に外付けHDDから起動をさせてみました。
問題なく通常起動が出来ましたので、HDD不良の可能性が高いですね。
外部ディスクで起動させた状態でHDDのSMART検査をします。
明らかなエラー表示が出ているので、HDD故障は間違いありません。
分解してHDDからデータの救出
iMacの2011年モデルまではガラスパネルを外して、液晶を止めているネジを取って分解をします。
HDDを取り外して、改めて検査をしてみるとやはり故障状態でした。
ハードウエアのデュプリケーターなかけてみてもコピーが進みません。
特殊なリバースコピーをおこなって、やっと全体のコピーが取れました。
1TのHDDですが24時間近くが必要でした。
データが重要だったのですがフォルダー単位のデータ救出は難しく、RAWデータ(ファイル形式単位の復旧)となりました。
データはオーナー様に確認をしていただいてからお渡しとなりました。
HDD交換・OSインストール
HDDを新品に交換してOSのインストールをおこないます。
2011年のiMacでは21.5インチでもHDD交換に際し、HDD温度センサーケーブルを追加する必要があります。
Mac専用のHDDを使う場合には必要はありませんが、一般向けのHDDを使う場合そのままではFANが全開になるようになってしまいます。
温度センサーケーブルを取り付けて全体の組み戻しをしてからOSをインストールします。
OSは使用していた10.11(El Capitan)をインストールしました。
HDD故障だけなのでまだしばらくは使えそうですね。
データにはお子様の過去の写真があってようで、救出と修理でお喜びいただけました。