iMac 2009 Late 27inch 電眼が入らない
iMac 2009年モデル。発売から11年経過のモデルですが、OSバージョン10.9のまま仕事で現役使用されています。
今回のご相談は「電源が入らない」です。
一般的に電源が入らない場合は電源ユニットの故障が疑われますが、オーナー様からは電源スイッチボタン不良に言及がありました。
何度か押さないと電源が入らなくなっていて、押した感触も変。
ついに電源が入らなくなったとのことでした。
分解・検証
この年代のiMacの液晶パネルは最近のものと違ってネジ止め式です。
前面のガラスパネルを吸盤を使って外してから、液晶パネルの両脇のネジを8本外します。
液晶パネルから4本のケーブルが繋がっていますので、破損させないように取っていきます。
HDDは取り外して念のためコピーを取って保全をしておきます。
赤丸の部分(スピーカーの裏側)が電源ボタンの位置です。
全分解をしないとたどり着けない場所ですね。
いきなり分解をしてしまうのも大変なので、電源スイッチのコネクターで検証します。
このコネクターを取り外します。
電源ケーブルを繋いでからコネクターの電極ピンをピンセットでショートさせます。
液晶パネルは外したままでないとコネクターに届きませんので、外したままです。
結果、FANが回り「ジャーン」と起動音が鳴りました。
電源が入らないのは、やはり電源ボタン不良で間違いありません。
検査の一環で、メモリーを取り外して別のパソコンでメモリーテストをしておきます。
電源ボタンの取り外し
前述のように、電源ボタンを取り外すためにはほぼ全分解をしないといけません。
電源・インバーター・ロジックボード・スピーカー・FANを取り外して電源ボタンの取り外しが出来るようになりました。
ボタンは貼り付けられているのを剥がします。
ロジックボードに繋がるケーブルは切り取ってコネクター部を再利用するので、切り取り済みです。
ボタンを外した跡は穴が開いた状態になりますので、そこからケーブルを外に引き出してボタンを取り付けます。