HP ProDesk 600 G4 SFF マザーボード交換

HP ProDesk 600 G4 SFF ファン全開でも電源が入らない

電源が入らなくなったデスクトップパソコンのご相談です。
電源ケーブルを繋ぐとファンが高速で回転しますが、それ以外の反応が全くありません。

HP 600 G4 SFF

症状から考えると電源・メモリー・マザーボードなどの原因が考えられます。
検証に入ります。

分解して検証

こういった場合は一つずつ原因を切り分けなければなりません。
最初はHDDのチェックからです。

HP 600 G4 SFF 内部

印のレバーを横から押しながら持ち上げるとトレイごとHDDが取れます。
ケーブルは外しておきます。
HDDのトレイを外すとその下にM.2のSSDがありました。

HP 600 G4 SFF 内部2

SSDの位置としては狭いところに押し込まれていて、良い場所ではありませんね。
SSD・HDDはともに正常でした。

電源・メモリー・CPUが原因ではない

診断検証としてちょうど同じタイプの電源が手元にあったため、交換してみましたが症状は変わりません。
メモリーを別のものに交換してみても同じです。

最後にCPUを交換してみましたが、症状に変化ありません。
マザーボード不良で確定です。

マザーボード取り寄せ交換

オーナー様と相談の上、マザーボードを取り寄せて交換することになりました。
起動可能の中古品となりますが、入荷を待ち交換しました。

HP 600 G4 SFF マザー交換

CPU・メモリー・ファンを移植します。
とりあえず、SSDは取り付けず電源を入れたら無事ロゴが表示されました。
そのままメモリーテストをおこない、正常確認しました。

いきなりBIOS更新される

SSDを取り付けてWindowsの起動確認をしてみたところ、いきなりBIOS更新が始まりました。

HP 600 G4 SFF BIOS更新

いきなりのBIOS更新は驚きです。
考えられるのは、WindowsアップデートでBIOS更新が配信されシャットダウン時にBIOS更新がかかったのではないでしょうか。
BIOSアップデート途中で電源が落ちた(落とした?)ために、BIOS破損になり起動不能に陥った様な気がします。
BIOSが破損するとパソコンはただの置物になってしまいます。

少し前にもBIOS更新のプログレスバーに驚いて、電源を落としてしまい起動不能になったノートパソコンを見ています。
WindowsアップデートでのBIOS更新はこういったことがあるので、やめてほしいものですね。

Windows起動・Driver Updater削除

BIOS更新が終わりWindowsが無事に起動し、一安心です。
Windowsのライセンスも問題ありません。
負荷テストもおこない正常使用可能なのを確認しました。

しかし、「Driver Updater」が起動します。
知らない間に入ってしまったと伺いましたが、ご自身が許可してインストールしてしまったようです。

HP 600 G4 SFF Driver Updater

不要なマルウェアなので削除しておきました。

最終確認・ご返却

機能などを最終確認してご返却です。

HP 600 G4 SFF 修理完了

ドライバー・BIOSはむやみにアップデートするものではない

DriverやBIOSはむやみにアップデートするものではありません。
パソコンでは安定した環境が大切なので、自動でアップデートさせるべきものではありません。
不具合がある場合や不安定な時は、ドラーバー更新やBIOSアップデートを自分で確認しながらするべきです。

Windows10以降ではドライバー・BIOSを自動で配信することがありますが、DELLのBIOS配信でブルースクリーントラブルもおこりました。
自動配信機能には改善を望みます。

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