HP ProBook 470 G3 電源ボタンを押して感触がなく起動しない
電源が入らないノートパソコンのお持ち込みです。
電源が入らないと言うことなので、バッテリーなどの電源がらみかマザーボード故障が考えられます。
パソコンの使用年数もあり、高額になるなら買い換えも検討されるそうです。
マザーボード故障でなければいいのですが。
リセットで電源が入る
バッテリーが外から外せるパソコンなので、バッテリーを外しました。
蓋が2個あります。
片方にメモリーとHDDがありますので、HDDを取り外して検査しておきます。
もう一つの蓋の中には無線LANカードがありました。
この段階で電源アダプターを繋いでみると電源が入りました。
バッテリーを外したことによりBIOSリセットがかかり、勝手に電源が入ったようです。
どうやら、マザーボードは正常なようですね。
電源ボタンを押してもクリック感がない
いったんシャットダウンして電源ボタンを押すも、やはり電源は入りません。
電源ボタンも変な感触で、押した感じもクリック感がありません。
電源ボタンの確認が必要ですね。
内部を確認するために、アッパーケースを外します。
裏面のネジを全部取ってから、キーボードを外します。
キーボード下のネジとケーブルを外してアッパーケースを取ると、マザーボードが見えました。
電源ボタン破損
電源ボタンはアッパーケース側にネジ止めされていました。
基板を取ってスイッチ部分を確認します。
赤丸がスイッチですが、このタイプのスイッチにあるはずの、小さなドーム状の導通カバーがありません。
ドーム状で普段は浮いていて電流は流れませんが、ボタンを押すとへこんで電流が流れて電源が入ります。
こういった壊れ方はほぼ見たことがありません。
ジャンクパソコンから導通カバー移植
導通カバーさえあれば電源は入りそうです。
少し考えて、廃棄ジャンクパソコンの電源スイッチ基板から導通カバーだけを取り外して貼り付けてみました。
元に戻して組み立ててみたところ問題なく電源が入りました。
シャットダウンして、電源が入るのを繰り返し確認しました。
ボタンの修復なので比較的安価な修理金額となり、オーナー様にも納得いただけました。
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