ブルースクリーンで起動しない・起動後落ちる
使用中にブルースクリーンになりOSが落ちたり、起動できなくなるノートパソコンのご相談です。
店頭では起動できて症状の確認はできませんが、お預かりして診断をしていきます。
また、ヒンジ部に少しぐらつきがあります。
以前、メーカーでヒンジの修理をしているそうです。
メモリーテストが途中で止まる
最初にメモリーのテストをおこないました。
メモリーテストが動き出して、1回目の16%まで進んだ状態で完全に止まっていました。
通常はエラーカウントが出つつも進んでいきますが、今回は完全にフリーズしていて強制終了するしかありませんでした。
結論を書くと、メモリー2枚のうち1枚が認識しないレベルで故障していました。
故障メモリーの1枚だけにすると電源もまともに入りません。
一般的にはメモリーの内1枚がこれだけ故障をしていれば、起動すらしないはずですがWindowsの起動まで出来ていたのは驚きです。
珍しいケースですね。
ヒンジは両側の破損
写真左側ヒンジのネジが取れなくなっていました。
ネジ受けが取れてしまっていてネジが抜けないので、オーナー様の許可を頂いた上でネジ止め部を割って外しました。
この部分は、メーカーで補修をした場所でした。
補修が甘くネジ止めが抜けてしまっています。
上に付いているプラスチックが割って外したところです。
通常メーカーだとパーツ交換をするはずですが、簡単な補修をしてまた破損するとはかなり適当ですね。
赤丸部は裏蓋ネジ止めの残骸で、こちらはすでに割れていて砕けてしまっていました。
補修固定
メーカーでの補修は材質や固定法に不備があります。
当店でも補修で固定をおこないますがかなり強度を保てる形を取っています。
このあたりにはコツがあります。
位置決めが難しいですね。
砕けていた裏蓋側のネジ受け部のパーツは、ジャンク品から切り取った部分を調整して固定します。
これで元通りにネジ止めが出来ます。
蝶番のネジを緩める
最後に蝶番のネジを緩めておきます。
そもそも、この形状の筐体は強度が不足していて割れるようです。
ネジを緩めることで開け閉めを軽くして、割れるのを防ぎます。
このパソコンは海外メーカーのOEM品です。
他ブランドのほぼ同じ形状のパソコンのヒンジ割れ修理が直前にありました。
このシリーズはヒンジ部がぐらつき始めたら、早めに修理が必要です。
類似筐体PCのヒンジ修理例
「IIYAMA N850EK ヒンジ割れ・補修修理」(パソコンドック24 本部ブログ・庄内緑地公園店)
メモリー交換・ヒンジ補修終了
メモリー1枚を交換してから、もう一度メモリーテストをします。
今度は正常に終了。
ヒンジもきちんと固定できました。
各種チェックの上で終了となります。