emachines E732-F32C 熱暴走で電源が落ちる

emachines E732-F32C ZRD フィン埃詰まり・清掃+CPUグリス塗り直し

使用中に電源が落ちてしまうとお持ち込みいただきました。
店頭確認時は落ちなかったのですが、吹き出し口から風が出ていないように感じられます。

emachines E732-F32C

10年以上前の機種ですが、Windows10サポート終了までは使いたいとのことなのでお預かりして診断します。

初代Core i3が搭載されたWindows7モデルで、Windows10にアップグレードされた上で使用されています。
当店のブログをご覧になった上で来店いただいたので、マザーボード異常の可能性も理解されていました。
吹き出し口から熱は感じるものの風が出ていないような気がしますので、熱暴走が起きているかもしれません。

分解:HDD

ベースカバー分解

裏面全てのネジを外し、光学ドライブを引き抜きます。
そうすると、イヤホンジャックのところで引っかかりはあるもののベースカバーを外すことができます。

HDD取り外し

左下にあるのがHDDです。
左方向へずらして外します。

HDDステータス:正常

WDC HDD

使用時間は思ったほど多くなく、ステータスも正常です。
「衝撃によって発生したエラーレート」の数値は気になりますが、ひとまずは問題ありません。

メモリーチェックテストで90度超え

仮組みをしてメモリーエラーチェックをすると、ファンは回転しているもののCPU温度が95度近くまで上昇しました。
熱暴走の可能性が高くなりましたので、中断してファンの取り外しにかかります。

内部清掃

ファン・ヒートシンク取り外し

ネジとケーブルを外し、マザーボードからファンとヒートシンクを分離します。

フィン埃詰まり

ヒートシンクからファンを離すと、吹き出し口のフィンが埃で詰まっていました。

冷却ファン

羽根が分離できるタイプであればファンの洗浄と回転軸のグリスアップを行うのですが、分離できないタイプでしたので刷毛を使用して丁寧に清掃します。

フィン清掃後

光が見えるようになりました。

CPU熱伝導グリス塗り直し

CPUグリス拭き取り

ヒートシンクとCPUについている固まった熱伝導グリスを拭き取ります。

熱伝導グリス塗布

グリスを丁寧に塗り直し、元通りに組み戻します。

温度低下

再度メモリーエラーチェックやCPU負荷テストを行うと、CPU温度は高くても75度前後に落ち着くことを確認できました。
何時間か動作させても電源が落ちる症状は起きなかったため、熱暴走で間違いないようです。

外部清掃・返却

emachines E732-F32C

内部清掃をしたことで吹き出し口から風が出ているのを確認できるようになりました。
最後に暑い場所や布の上を避けて使っていただくようお願いし、返却です。
布や布団などの上で使うと埃が内部に侵入しやすくなるほか、吸気口を塞いでしまうため内部温度が下がりづらくなります。
ノートパソコンは固い机やボードの上で使っていただくのが効果的です。

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