Elite Book 820 G3 HDDエラーで起動しない

HP Elite Book 820 G3 SSD故障・交換の上Windows10クリーンインストール

電源を入れると「SMARTハードドライブ エラー」と表示され、Windowsが起動しません。

S.M.A.R.T エラー

SSDが搭載されており、そのSSDが故障している可能性が高そうです。
今回はこちらのパソコンを中古再生します。

HP Elite Book 820 G3

第6世代のCore i5が搭載された12.5インチのノートパソコンです。

Elite Book 820 POSTエラー

「POSTエラー
_SMARTハードドライブ エラー
_SMARTハードドライブ チェックで、緊急の障害が検出されました。
_データの損失を防ぐため、コンテンツをすぐにバックアップし、システム診断でハードドライブ テストを実行してください。
_ハードドライブ1( 301 )」

と表示され、Windowsが一切起動しません。
トラブルシューティングや自動修復ではなくこの画面が出ると言うことは、かなりSSDの状態が悪そうです。

分解:SSD

分解

SDカードリーダーのダミーカバーを外します。

裏面分解

カバーの下にあるものも含め、12個のネジを外します。

SSD取り外し

内部にアクセスできました。
固定ネジを外したあと黒のベロを引っ張ってバッテリーを外します。
その後、SSDも外します。

仮組みをしてメモリーチェックテストを行いましたが、こちらは異常ありませんでした。

SSD故障

Apacer SSD

台湾の格安メーカーSSDです。

SSDステータス

ステータスチェックでは「正常」と表示されましたが、「ハードウェアECC訂正」がかなりの数検出されています。

SSD危険

また、Intel Rapid Storage Technologyでは検証用パソコンに接続した瞬間に「危険」と表示されました。
全周の読み書きスピードテストでも先頭あたりのグラフにかなりの上下があり、やはりSSD故障と見て間違いありません。

CPU熱伝導グリス塗り直し

メモリーチェックテストでのCPU温度に問題はありませんでしたが、中古再生ですのでグリスを塗り直します。

ヒートシンク取り外し

ヒートシンクを外します。

熱伝導グリス拭き取り

塗られているグリスを拭き取ります。

熱伝導グリス塗布

CPU部分にグリスを塗布し、ヒートシンクとファンを取り付けます。
SSDについていたマウンターを交換するSSDへ装着し、内外清掃の上で組み戻します。

SSD交換・Windows10クリーンインストール

交換したSSDへWindows10のクリーンインストールを行います。

Elite Book Windows10クリーンインストール

HPは「HP Cloud Recovery」でリカバリーUSBメディアを作成できますが、第6世代以前のものは対応していないようです。

デバイスマネージャー

メーカーサイトからダウンロードしたソフトウェアでドライバー適用を進めます。

ドライバー適用

Bluetoothや指紋認証などを含めた不明なデバイスがなくなりました。
その後、Windows Updateの適用や機能拡張ソフトのインストールを行います。

BIOSアップデート

BIOSも最新バージョンへ更新しました。

外部清掃・各種機能確認

HP Elite Book 820 G3 修理完了

外部清掃をしたら修理完了です。

HDDは故障の際にだんだん遅くなったり固まったりと前兆を持つことが多いですが、SSDの場合は突然死する確率が高く感じます。
電子チップで構成されたもの(SSD・USBメモリー・SDカードなど)は故障するとデータの救出が難しくなることが多いので、日頃からデータの二カ所保存を心がけましょう。

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