DELL Vostro 3510 液晶側右ヒンジネジ受け破損

DELL Vostro 3510 穴けなしヒンジ補修

液晶のバックパネルでパソコンの後部を持ち上げるタイプのものは、ヒンジ割れしやすい傾向があります。
DELL Vostro 3510 もそのタイプです。

液晶側の右ヒンジ金具が取れて浮き上がっています。
かなり浮いているので反対側も心配です。

ヒンジ割れの場合悪化の危険性があるので、パネルを開けたままで分解します。

裏面のネジを全部取って裏蓋を取り外します。

バッテリーコネクターを抜いてから、NVMeのSSDを外して検査します。
メモリーテスト・SSD検査とも正常でした。

ディスプレイと無線LANのケーブルを外してから、本体側ヒンジのネジを取り上半身を分離します。

赤印のヒンジ目隠しカバーを取っておきます。
ベゼルははめ込みですが、下部はテープで止められています。
左右部分がかなり細いので割れそうで気を遣います。

ヒンジ右側のネジは3個とも取れていました。
予想通りかなり重傷です。

幸いにも左側の破損はありませんでした。

開閉の負荷を減らすために、左右のヒンジ蝶番ネジを少し緩めておきます。
緩めすぎると画面が立たなくなるので緩める程度に気をつけます。

ヒンジを補修する前に液晶パネルを外します。
両面テープを引っ張って剥がしてから、液晶パネルを外します。
液晶を破損させる危険性を防止するためです。

補修の下準備で接着面をならしておきます。

接着固定で補修した完成形がこちらです。

左側部分も補強して割れ防止をおこないました。

液晶を専用テープで貼り付けてから、組み戻しいていきます。
Windowsを起動させてから機能確認をしておきます。

ご返却時に蝶番ネジが緩めてあるので閉じるときに最後まで手で持って丁寧におこなうことと、パネル中央部を持って開閉していただくようお願いしました。

左右どちらかの端を持って開閉するとゆがみが生じるため、ヒンジ割れしやすくなります。
ご注意ください。

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