DELL Studio 1749 一時プロファイルでログオンになる

DELL Studio 1749 HDD交換・システムクローン

以前に電源ボタンの破損でボタンの交換をしたパソコンです。
今回は起動に10分以上かかる上、デスクトップがまったく違うものになってしまうとご相談です。

Windows7の「ようこそ」のあとなかなか画面が変わりません。

一時プロファイルでのログオンになる

「ようこそ」画面の後デスクトップ画面は出ますが初期設定の壁紙になっています。
右下に「一時プロファイルでログオンしています。」の表示が出てきました。

再起動をしても同じです。
何らかの原因でユーザーのプロファイルが読み込めず、別のユーザーで一時的にログインしてしまっています。

HDD UltraDMA CRCエラー

このパソコンにはHDDが2台搭載されています。

左下のHDDにWindowsがインストールされています。
SMARTの検査自体は「正常」の表示ですが、「UltraDMA CRCエラー」の数値がとんでもないことになっています。
これはおかしいですね。

とりあえずHDDのコピーを取ってみます。
コピー自体は正常に完了しましたが「BAD SECTOR」の表示が出ました。

コピーをした後にもう一度SMARTの検査をしてみました。

「UltraDMA CRCエラー」の数値が200万ほど悪化しています。
HDDは故障と判断するべきでしょう。

AFTの新品HDDにシステム移行

HDDを新品に交換していきます。
注意点は、2010年発売のパソコンのため「非AFT」のHDDが使われていることです。
現在はAFTのHDDしか製造されていませんのでAFTのHDDにシステムをクローンしていきますが、AFT向けの調整が必要となります。

左が元のHDDで非AFT、右は新品で「AF」マークのあるAFTのHDDです。
非AFTからAFTへの換装も久々ですね。

AFTへの移行時 2つの注意点

一つ目は「パーティーション開始オフセット」で、データの読み書きスピードに関わります。
「パーティーション開始オフセット」は「msinfo32.exe」で確認が出来ます。

元のHDDの開始オフセットは「32256」でこれを「1048576」に調整してクローンを取っていきます。

これでデータ読み書きの速度低下を回避できます。

二つ目はAFT対応ドライバーのインストール。
2010年当時のドライバーはAFTに対応しておりません。
今回インストールしたのは「ラピッド・ストレージ・テクノロジー」のバージョン12.9です。

「ラピッド・ストレージ・テクノロジー」のAFT対応は9.6以降です。
AFT換装時は「パーティーション開始オフセット」とドライバーのバージョンの2点の対応が必須です。

正常なユーザーに復帰

正常なHDDにシステムを移行したところ起動時に元のユーザーでログインできて、デスクトップのデータも元に戻りました。
一時プロファイルになっていた原因は、やはりHDDの異常だったようです。
仕事用のデータやソフトも使用できるようになり、ご返却することが出来ました。

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