DELL Inspiron 5505 BIOS更新で不具合・BIOSダウングレード
起動後しばらくすると「ACPI_BIOS_ERROR」表示でブルースクリーンになり、再起動してしまいます。
何度でも繰り返すのでまともに操作できません。
Windowsアップデート後に不具合が始まっているようで、Inspiron 5405・5505シリーズで多発しているようです。
お預かりしたパソコンはWindows11になっていて、あまりに再起動を繰り返すせいでPINコードにロックがかかりログインもできません。
分解と診断
分解して診断、環境保全をおこないます。
赤丸のネジは緩めても取り外せません。
バッテリーコネクターを外してからSSDを取り外し、検査と環境保全のためクローンコピーを取ります。
SSDにはBitLockerがかかっていたので、いったん起動させてPIN設定を回復してBitLocker回復キーを保存しました。
その間はブルースクリーンが起きなかったので、助かりました。
その後、メモリーテストをおこない正常確認できました。
自動配信のBIOSアップデートが原因・ダウングレード
調べてみるとWindowsアップデートでバージョン1.17のBIOSが自動配信されて、問題が発生しているようです。
ただ、不思議なことにDELLのプリインストール環境でのみブルースクリーンになるようで、別環境のWindows11を外部起動させるとブルースクリーン・再起動は起きません。
そのまま普通に使うことができます。
元環境だとブルースクリーンで再起動してしまうので、BIOSアップデートは安心して作業ができません。
そのため外部起動のWindows11でBIOS更新をおこないました。
別パソコンでDELLのサポートページにアクセスしてBIOSファイルをダウンロードします。
パソコンの裏にある「サービスタグ」を入力すると、該当機種のページに飛びます。
BIOSは1.16がダウンロードできますが、1.17は削除されて配信停止になっているようです。
外部起動OSでファイルを起動させると、自動的に再起動がかかりBIOSの更新(ダウングレード)がかかります。
BIOSバージョンを確認します。
無事に1.16へのダウングレードができていました。
ファームウェアドライバー停止・ロールバック
通常通りWindows11を起動させて様子を見ましょう。
30分ほど様子を見ましたが、勝手に再起動することはありませんでした。
そこから追加の処置をします。
デバイスマネージャーを確認すると、「ファームウェアドライバー」にエラーマークがついています。
詳細を確認すると「次回再起動時にインストールされます」となっていますので、ドライバーを元に戻します。
右クリックして「プロパティ」を開き「ドライバー」タブに移ります。
「ドライバーを元に戻す」をクリックして進めます。
1.11に戻りました。
「ドライバーを元に戻す」でバージョンダウンをおこなうと、通常ではアップデートされなくなります。
DELL Updateの削除
最後にDELL Updeteの削除をおこないます。
自動的にBIOSアップデートがかかる危険を減らします。
プログラムの削除からアンインストールします。
これで不具合BIOSの対応は完了です。
BitLocker解除・マカフィー削除
今回、PINコードのロックで非常に苦労しました。
BitLockerで暗号化されている上すぐにPINコードロックがかかってしまいます。
BitLockerとPINコードロックの組み合わせはやっかいでした。
通常使用できるようになったので、今後のトラブル防止でBitLockerは解除します。
もう一つ、ウィルス対策ソフトのマカフィーの期限切れ警告が出ています。
期限切れのセキュリテュソフトは良いことが何もないので、こちらも削除しました。
以上で作業完了です。
BIOS更新でOSクラッシュさせるのは賠償が必要なレベルです。
メーカーとしてもっと検証してから配信しないといけませんね。
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こちらもご覧ください。
この動画のとおりBIOSのダウングレード後にBIOSの設定変更が有効ですので参考にしてください。
コメント有り難うございます。
UFEI Firmware Capsule Updatesの設定変更は有効ですね。
ただ、当方のデバイスマネージャーなどの変更で、その後の不具合はありません。
ファームウェアのアップデートが止まれば問題ございません。
・リンク貼り付けはご遠慮ください。