2T NAS HDDエラーで表示しない
NAS内部のデータにアクセスできなくなったため、データ救出のご相談です。
LAN経由で閲覧・保存が出来るHDDでHDD単機モデル、容量2TのNASです。
NASの運用は、本来バックアップ・共有用途でNASだけでの単体データ保存は向いていません。
NASの保存フォーマットは一般的なパソコンとは違いますので、パソコンに直接繋いだだけではデータにアクセスできません。
分解
HDDの状態を見るために分解します。
ネジが1個だけあります。
片側のカバーを外すとHDDが現れます。
LANの変換基板ごと取り出します。
金属のマウンターのネジを取ってHDDを取り外しました。
Seagateで2TのHDDです。
原因はHDDエラー
取り出したHDDを作業用パソコンで検査すると、SMART情報で「回復不可能セクター」が検出されました。
検出数は8ですが数値以上に状態はよくないようです。
HDDのコピー・データ復旧
元のドライブから直接のデータ復旧をするのはよい方法ではありません。
HDDに負荷がかかり悪化しますので、先にクローンコピーを取ってから復旧をします。
エラーがあるため、時間はかかりましたがコピーが取れました。
コピー済みHDDを復旧用パソコンにつなぎますが、残念ながらファイル形式が違うのでデータを見ることはできません。
ここから復旧作業に入ります。
HDD全体のデータスキャンをしてファイルを探します。
状態が悪いときはフォルダー構成やファイル名が復元できないときもありますが、今回はフォルダー構成・ファイル名も復元できました。
HDDは2Tでしたがデータ量は400Gほどでした。
データを確認していただいてから、当店販売の外付けHDD(1T)にコピーして納品しました。
エラーがあるため全部のデータが使用できるかは、残念ながら保証できません。
NASに限らず外付けHDDでも、一カ所にしか保存されていないデータはその機械が壊れればデータはなくなります。
2つの機械に複製コピーがあれば、片方が壊れてももう片方のデータが残っています。
データ保護のため、データの2カ所保存を心がけましょう。
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