Acer SWIFT SF313-51 ヒンジ剥離

Acer SWIFT SF313-51 液晶側ヒンジ完全破損・バックプレート交換

ヒンジ割れでのご相談ですが、通常のネジ受け破損ではありませんでした。

液晶側の下部が全体に外れています。
お預かりするときには状態が今ひとつ理解できなかったのですが、破損というより完全に剥離している状態のためバックプレート全体の交換となりました。

分解前の状態

分解前に撮った写真です。

閉じた状態で上から見ると、手前側にずれが見られます。
後ろ側からの写真。

何やらプレートのようなものが見えますが、状態がよくわかりませんでした。

分解確認

裏側のネジを取って開きますが、中央にある封印シールの下にネジがあります。

バッテリーコネクターを外してから、M.2のSSDを取って検査をしておきます。

ディスプレイケーブルとWiFiケーブルを外してから、ヒンジのネジを外して上半身を分離させます。

ベゼルは取り外してあります。

ヒンジ台座全剥離

液晶パネルまで外してみたら状態がわかりました。
ヒンジ金具とアンテナが取り付けられている台座が、完全に剥離して脱落状態になっていました。

本来の位置は以下の写真の通りです。

金属のバックプレートにプラスチック台座が接着されていたようですが、完全に剥がれて分離しています。
このまま使用を続けたら、ディスプレイケーブルやWiFiケーブルが断線していたと思います。
構造的に強度不足ではないかと思われます。
破損の仕方からいって補修では厳しいですね。

バックプレート取り寄せ交換

バックプレートを交換するため探してみると、海外からの取り寄せならばパーツが見つかりました。
パーツ販売が複数あったので、破損による需要がそれなりにあるんだと思われます。
少し時間はかかりましたが入荷後組み立て。

後ろから見た場合、これが本来の形で閉じたときのずれもありません。

起動や機能の確認をして終了です。

ノートパソコンの特定機種でヒンジ部の破損が多いものがあります。
今回の機種などは開閉の強度試験をきちんとおこなっていないものと思われます。
一時期、東芝のノートパソコンでもよく破損するものがありました。
耐久試験や強度試験はきちんとやってほしいものですね。

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