Acer ChromeBook C720 電源ジャック交換
Chrome OS搭載の小型パソコン。
電源ジャックの調子が悪く挿した後、斜めに押さえないと電源が入りません。
アダプターのプラグを押さえたままだとOSの起動も確認できます。
調べてみたところ、電源ジャックは基板に直付けなので交換してのハンダ修理が必要です。
分解・確認
電源ジャックのパーツは、差し込み径がかなり細くてやはり専用パーツのようです。
日本国内では流通がなく、今回はアメリカからの取り寄せとなりました。
入荷まで3週間ほどかかりました。
基板取り外し
マザーボードに繋がっているケーブルは多めですが、取り外しは難しくありません。
取り外してみて気づいたのは、電源ジャックの足と基板の間に隙間がある事でした。
青丸のところは完全に隙間があり、ハンダがまともについていません。
赤丸のところはショートしたのか黒くなっています。
ハンダ付けの製造不良
見たところ、製造時のハンダ不良で電源ジャックの足がぐらつくため、+極の足がショートしてしまったようです。
浮いているのが、アダプターを挿した時に押さえられて通電するため焦げているようです。
他の足も明らかにハンダ不足です。
熱をかけてジャックを取り外します。
外してみたら足が1本黒くなっていました。
ジャック内部の+ピンに繋がる足ですね。
元々は少量のハンダでついていたものが、コネクターの抜き差しでハンダが緩んではがれて焼けてしまったのでしょう。
製造時の不良で、検査態勢も十分ではないのでしょう。
こういった状況のものは初めて見ました。
chrome bookは安価なため、製造業者もコストを下げているのでしょうか。
交換・ハンダ付け修理
入荷した新品のジャックに交換をします。
取り付けの前に焼けているのをきれいに洗浄します。
ぐらついたりしないようきちんとハンダ付けをおこなっていきます。
組み立てて差し込み、通電を確認します。
起動も確認しました。
SSDは16Gしか搭載されていませんが、Chrome bookはGoogleドライブにデータを置いて使うのが前提です。
思いの外軽快に動作します。
無事に復活しました。