ライセンス認証方の違い
パソコンソフトはフリーソフトを除き、通常はライセンス認証が必要である。
このページではOSのライセンスの解説をします。
Macには基本的にライセンスコードというものがない。
これは、Apple自身がすべての機器を組み込んでいるのでAppleの機種かどうかのチェックだけで終わり、インストール可能なOSバージョンであればそのまま使用できる仕組みなためである。
Windowsのライセンス形態には、個人向けの単品(1本ずつ)のものと企業向けのボリューム(マルチ)ライセンスがある。
ボリュームライセンスは複数のライセンスをまとめて管理するためのもので、いくつかの認証方法がある。
今回、個人向けのライセンスについて解説する。
パッケージ版・DSP版
Windowsのライセンスにはパッケージ版・DSP版・OEM版の3種類があるが、個人向けに販売店で購入できるのはパッケージ版・DSP版の2種類である。
この2種類にはUSBメモリーもしくはDVDのインストールメディアが付属し、インストールにはプロダクトキー入力が必要である。
パッケージ版ではメディアの付属しないダウンロード販売版もある。
パッケージ版
パッケージ版は完全な単体販売であるので、どのパソコンでも1台にのみ使用可能である。
また、故障時などに別のパソコンにライセンスを移行することもできる。
DSP版
自作市場向けWindows。
簡易パッケージであることが多く、パソコンもしくは指定パーツの付属として販売される。
ライセンスはパーツとセットであり、同時使用が条件となる。
ライセンスを移行する際にはパーツとセットで移行しなければならない。
OEM版
OEM版は単体販売はなく、メーカー向けのライセンスとなる。
プリインストールのOSの場合、同一機種には同一のライセンスが付与されているのでリカバリーであればプロダクトキー入力なしでライセンス認証ができる。
しかし、HDD故障などでリカバリーができずOSのクリーンインストールをする場合などは別の方法でのライセンス認証が必要になる。
Windows7以前
パソコン本体に貼り付けられているCOAシール記載のプロダクトキー入力によるライセンス認証。
Windows8・8.1
パソコンのマザーボード上のROMにデジタルライセンスキーが記録されている。
そのため、OSインストール時にはプロダクトキー入力なしで認証ができる。
Windows10
プロダクトキーコードは不要。
ライセンスは最初の認証時に個体ごとにデジタルライセンスがMicrosoftのサーバーに登録される。
プロダクトキー入力は「プロダクトキーがありません」を選択することにより不要となり自動でオンライン認証される。
オンライン認証
Windows2000以前
プロダクトキーのみの認証であり、オンライン(インターネット)認証は不要。
WindowsXP以降
オンライン認証が必要。
認証がなされないと30日で非正規品の表示が出るようになる。
Windows Updateなどができなくなる。
電話認証
OSの再インストールやパーツ交換などでライセンス認証が通らず、電話認証が必要になることがある。
この場合は、Microsoftとの電話による認証で使用可能になる(はず)。