機械制御用組み立てパソコン・電源交換・HDDクローン
中国製の工作機用組み立てパソコンが起動できず、再起動を繰り返す不具合となりました。
中身は一般的な自作パソコンのようで、マザーボードはASUS B85-PLUSが使われています。
ケースも自作向けのものですが非常に軽くて安価なもののようです。
このパソコンが動かないと仕事に支障を来すということで、稼働できるようにしたいとご希望です。
電源エラーの表示
「電源が不安定なため保護回路が働いている」といった内容です。
まずは電源を変えてみる必要がありそうです。
検証用の仮電源に変えてみたところパソコンは起動して、BIOS確認やメモリーテストもできました。
電源が原因なのはわかりました。
電源が200V専用品
電源自体の仕様を確認してみたところ、入力電圧が200V品でした。
日本の一般電圧は100Vなので200V専用電源は、通常では使用できません。
パソコン用電源は「入力電圧100V~240V対応品」や切り替えスイッチのあるものが一般的です。
元はどのようにして使っていたかは不明ですが、電源の交換をしていきます。
500WのATX電源に交換しました。
BIOSを変更してOS起動
HDDを戻して起動してみたところ、一瞬WindowsXPのロゴが出て再起動がかかります。
原因は、BIOSの起動モードがAHCIになっていたせいでした。
SATAのHDDが使用されていますが、WindowsXPがIDE互換モードでインストールされているため、AHCIモードではドライバーが適合せず起動ができません。
IDEモードにしたところ、WindowsXPが正常に起動しました。
CMOS電池交換
いったん電源ケーブルを抜くとBIOSがリセットされるので、マザーボードのバックアップ電池を交換します。
このボタン電池がBIOS設定を保持しています。
交換でリセットされることもなくなりWindowsXPが起動できるようになりました。
HDD新品交換
ハードディスクの使用時間を見ると、すでに4万時間を超えていました。
今後のことを考えて、システムをそのまま新品HDDに移行することになりました。
クローンのためシステム・データはそのままです。
元HDDは故障してはいないので、予備として保管をしていただきます。
ケース精度が悪いため、上下逆さで設置
電源を交換するときに、ケース精度が悪すぎて電源が下方向に下がっているのに気づきました。
そのため、ケースを逆さまに設置して、電源が下に来るようにして使用していただくことをお願いしました。
逆さでも使用に問題はありません。
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