東芝 PT75-78MHXRS3 T757/8MRS SSHD異常で起動しない(落ちる)・筐体修復
起動できたときは暫くするとブルースクリーンになり、起動できないときは「no bootable disk」の表示となる東芝のノートパソコン。
「no bootable」の表示は起動ディスクが見つからない警告なので、HDD故障でしょうか。
1T SSHD SMARTは正常
分解して取り出したドライブは通常のHDDではなくSSHD(ハイブリッドハードディスク)でした。
HDD型番の最後が100Hとなっているので、1TのSSHDですね。
SMART検査では正常の表示でしたが、これだけでは正常の判断は出来ません。
SSHDは小容量のSSDをキャッシュとして搭載したHDDで、通常のHDDより高速です。
何年か前にはSSDが高価だったため、HDDの容量とSSDのスピードの両方を合わせたドライブとして使われました。
しかし、SSD部分だけが不具合を起こすことがあるためにやっかいな症状を引き起こします。
SSHD全域テスト
SSD・HDDなどでも正常表示ではあっても不安定なものが見受けられます。
データの読み出しができできないわけではないが、スピードが一定せずOSが不安定になることがあります。
SSD・HDDの全域チェックを行うと不調がわかります。
今回のSSHDでも不具合が発見されました。
テストの最初の部分で読み込み不能の表示が出ています。
また、スピードグラフでは極端に低下している箇所が見受けられました。
SSHDのセクターコピーはできる
デュプリケーターでコピーをとってみると時間はかかりましたが完了しました。
また、コピーしたSSDでのWindows起動も可能でした。
オーナー様とご相談した結果1TのSSHDの環境をそのまま使って、1TのSSDに交換することになりました。
OSパーティーションにはエラーがありましたので、チェックディスク等で修復をしておきます。
Windows Updateがされていない
Windows8.1の環境ですが、この4年ほどWindows Updateが全くされていませんでした。
どうやら、Windows10の無償アップデート期間に勝手にWindows10になってしまうのを防止するため、アップデートそのものを停止したままとなっていたようです。
セキュリティ的に危険ですので、この機会にアップデートを行いますが大量のアップデートなので、先に最近時点のインストールディスクで上書きアップデートを行います。
エラー修復にもなりますのでちょうどいいですね。
筐体修復
電源ジャックの差し込み部分に割れが生じてキーボード側に隙間ができています。
放置すると、筐体が完全に割れてしまうので、同時に固定補修を行いました。
SSHDは故障時に大変
今回はなんとかクローンコピーが取れましたが、ひどくなるとHDD部分は正常でもまったくコピーが取れなくなることもあります。
その場合はデータの救出も大変です。
SSHDが不調の時はすぐに対処する必要があります。