東芝 T553/37JWS PT5537JBMWS3 Fanの分解洗浄
東芝のノートパソコンではFANがきちんと回転していないと、「ファンが正常に動作しません。このため、十分な性能が得られない場合があります。お買い求めの販売店またはお近くのサービスセンターへ点検を依頼してください。」という表示が出る機種が多いです。
分解してチェック
メモリー部の蓋の下と、DVDドライブの下にネジが隠されています。
見えているねじを全部外すと裏蓋が取り外せます。
内部が見えますのでHDDの検査をしておきます。正常が確認できました。
この状態で電源を入れてみると、FANが回転していないのが確認できました。指で回してみると、回転軸が堅くなっているのがわかります。
FANの分解洗浄
FANのネジを2個とFANの電源ケーブルを外し、FANを外したらフィン部分はホコリが詰まっていました。
続いてFANも分解していきます。
FANのカバーはプラスチックで溶着されているので、カッターで削り取ります。
3つに分離。これを総て洗浄液に浸しブラシで洗います。特に軸受け部分を念入りに洗っておきます。
しばらく乾燥させてから、軸にグリスを塗って差し込みました。
仮付けで試運転
FANの上側カバーはつけないまま仮でパソコンに取り付けます。磁石で止まっているのでカバーはなくても大丈夫です。
そのまま電源を入れたらスムーズに回転を始めました。
写真の羽根が見えていないのはきれいに回っているからです。このままの状態でメモリーテストを3時間ほど行い、止まったりしないのを確認しました。
異音もないので軸がぶれている様子もありません。
FANのカバー接着・組み立て
樹脂を削ってしまっているので、特殊な固着剤を使って固めていきます。きちんと固まっているのを確認の上で、組み立てをしていきます。
起動とその他の確認をして終了となりました。
FANの回転不良は洗浄で直ることもあります。これで直る場合は比較的、安価でおさまります。
ただし、軸ぶれが発生している場合や、そもそも分解が出来ない構造のFANの時は交換が必要になります。
今回は分解洗浄で回復してよかったですね。