富士通 WS1/CS2 FAN分解・洗浄
富士通の小型ノートパソコンですが、夏になり暑くなってからFANから音がするようになったとご相談です。
ノートパソコンで異音がするのは、基本的にFANのホコリ詰まりが原因であるか、FAN自体の軸ブレです。
ほとんどはホコリが原因で、ホコリによる引っかかりがあるか軸にホコリが付着して回転が悪くなっているかです。
メモリーテストで100℃越え
最初に症状確認のため、メモリーテストで負荷をかけてみました。
すると開始して少しでCPU温度の表示が100℃を超えました。
このときにはFANからの異音はありませんでしたが、廃熱ができていないことは明らかです。
このままメモリーテストを続けるのは危険なので中止しました。
内部の確認
分解してFANを確認していきます。
DVDドライブはレバー一つで取り外しできます。
ネジを取れば裏蓋が外せますが、メモリー部分にもネジがあります。
ストレージはM.2のSSDで無音なので、音が出る原因はFANで確定です。
FANにはかなりのホコリが見受けられました。
FANを取り外してみると、フィンは分厚いホコリで完全に埋まっていました。
これではCPU温度は100℃を超えるでしょうね。
FANの分解
FANの分解をしてみたところ、中央付近にホコリがこびりついていました。
異音の直接原因は、このホコリでしょうね。
洗浄・グリスアップ
ホコリを取り除いてから、液に浸して洗浄をします。
軸と軸受けは念入りに洗います。
取り出してしばらく換装させてから、回転軸にグリスを塗って取り付けます。
これでも異音がするようなら、FANの交換が必要です。
組み付けて、再度メモリーテストをおこないます。
今回は上限で80℃程度で、異音もありません。
洗浄で正常化できたようです。
Cドライブの空き容量が8Gしかない
FANの処置は済んで静かになりましたが、確認をしたところCドライブの空き容量が8Gしかありません。
このままではCドライブの空き容量不足で、Windowsの大型更新ができなくなりかねません。
少なくとも20G程度の空き容量は確保しておきたいですね。
今回はオーナー様に空き容量確保をお願いして、パソコンのご返却をします。
早めに対処してくださいね。
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