富士通 FMVC30P131 WindowsXP 電源が落ちる

富士通 FMV-C630 FMVC30P131 ホコリによる熱暴走

業務で使用している富士通のWindowsXPパソコンが、使用中に電源が落ちて電源が入らないとのご相談です。
CPUはPentium4なので通常なら現役使用は厳しいのですが、業務用ソフトの替えが効かないので使えるうちは使いたいとのご希望でお預かりします。

店頭で起動確認したときは電源が入り、WindowsXPも起動しました。
使用中に電源が落ちたとなると、廃熱不良による熱暴走の可能性があります。
その後冷えたため起動できたのかもしれません。

分解・内部確認

このパソコンの分解はレバーで簡単におこなえます。

四角の部分のレバーをスライドさせて上蓋を前面にスライドさせると、内部にアクセスできるようになります。
ぱっと見たところそれほどのホコリはありません。
前面のレバーを内側に押しながらHDDを引っ張り出します。

HDDはIDEタイプの40Gでした。
最近のWindowsだとOSだけでも足りないくらいですね。

HDDの稼働時間は6万時間を超えていますが今のところ正常です。
ウィルスチェックでも問題はありませんでした。

メモリーテストもクリアしました。
機械的には正常なようですね。

CPU FANを外してみると

やはり熱暴走の可能性が高いので、CPU FANを外してみることにしました。
FANの周りには黒いプラスチックの空気吸入路があります。
置かれているだけなので取り外します。

ネジを4個緩めますが、ネジはFANから取り外せません。
FANを外してみると、とんでもないホコリでした。

隙間のある部分はFANのガイドがあったところなので、CPUにFANの風は全く届いておりません。
熱暴走で電源が落ちるのも当然ですね。

Pentium4は当時としてはかなり発熱が高いことで有名です。
電源落ちだけでCPU故障に至っていないのが幸いでした。

放熱フィン取り外し・グリス塗布

放熱フィンを取り外します。

金属の止め金具を外します。
四角の部分を下に押し込みながら、取手部分を矢印方向にずらすと下部にあるラッチが外れます。
両側を外してフィンを取り外します。

フィンを外してグリスを拭き取ったところです。
フィンのホコリを完全に除去してから、放熱グリスを塗り直してFANを再装着します。

当然内部や電源のホコリもきれいに取り除きます。

予備HDDの作成

処置自体は終了ですがHDDの使用時間がかなり長いので、念のためHDDの予備を作成することになりました。
元HDDはIDEタイプの40Gなので、当店にある新品のIDE HDDにコピーを作ります。
80Gの容量のHDDに40G分の領域をコピーしました。
コピーHDDをパソコンに取り付け起動確認もできました。

元HDDを組み込んで最終確認してご返却となりました。。

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