富士通 FMVA78C2BZ AH78/C2 M.2 SSDに換装
第8世代CPUのCore i7 8550Uとメモリー16G搭載の高性能機ですが、動作が遅いとご相談です。
性能はノートパソコンとしては高性能ですし、ノートパソコン用でも第8世代からのCore i7は4コア8スレッドになっているので性能が上がっています。
速度に関する懸念材料は、2TのHDD使用である事です。
2.5インチHDDの2TだとSMR(瓦記録)で速度面では不利となりますが、原因を調べていきます。
ハードディスク使用率100%が続く
オーナー様からもお話がありましたが、HDD使用率が100%になり動作が遅くなるようです。
タスクマネージャーで調べると、確かにディスク使用率が高い。
起動も遅くて時間がかかります。
分解・HDD取り出し
HDDの検査は正常でした。
2T HDDの為に遅くなっているかと思い、1TのHDDにコピーを取って起動させてみましたが動作の改善は見られません。
HDDの読み込み速度のせいではなく、原因は別にありそうですね。
ウィルス等感染なし・プログラム削除
コピーしたHDDでウィルス検査をしてみましたが、特に何も検出されません。
そうなるとインストールされているソフトの中で何かが足を引っ張っているかもしれません。
ここからは順番にソフトを消して、再起動を繰り返す地道な作業の繰り返しです。
時間がかかり面倒ですが、その結果原因となるプログラムがわかりました。
SQLサーバー&Visual C++が遅い原因
プログラムの削除の時に気付いたのは、バージョンの違うSQLサーバーやVisual C++が大量にインストールされていることでした。
仕事に必要なためインストールされていますが、これらの削除をおこなうと起動も速くなりディスク100%状態も解消されることがわかりました。
これらのソフトを削除してしまえばいいわけですが、仕事に使用するとなるとそうもいきません。
M.2 SSD追加・OS環境移行
環境をそのままでディスク100%状態を解消するためには、SSDに環境を移行するしかなさそうです。
幸いこのパソコンには、M.2スロットが未使用状態で空いています。
S-ATAのSSDしか使用できないので、M.2のS-ATA 500Gを追加します。
元の2T HDDの環境を500Gのパーティーションに調整してコピーをしました。
元のHDDは一旦消去して2T全てをデータドライブとして確保しました。
確認・ご返却
SSDに環境を移行したことにより、起動も速くなりその後のディスク100%状態も回避できました。
動いているソフトは変わりませんが、ディスクの読み書きが速くなり短縮されたことでディスク負荷が減っています。
オーナー様に確認をして頂き、ご返却となりました。