富士通 AH77/S 液晶側左右ヒンジネジ受け再建補修
最近急増しているのはヒンジ割れの修理依頼です。
ノートパソコンの薄型化により強度が不足がちなのだと思います。
今回のパソコンも液晶側のヒンジ割れで、タッチパネルが浮いてしまっています。
もっとひどくなると、タッチパネルや液晶パネルも割れることになります。
分解
ヒンジの状態がかなり悪いので、開けたまま作業をしています。
裏の手前にある目隠し蓋を外します。
はめ込まれているだけなので、簡単に外れます。
2個のネジを外し手前にスライドさせるようにすると、1枚目の蓋が取れます。
バッテリーが外せるようになるので、レバーをスライドさせて取っておきます。
次に裏蓋全体のネジを取り2枚目の裏蓋を取りますが、バッテリー下にある2個のネジを見落としがちです。
内部にアクセスできました。
HDDの検査をおこなってから、ヒンジ部のネジを取り上半身を分離します。
タッチパネル取り外し
通常のノートパソコンではベゼルの周辺にある爪を外していきますが、この機種でそれをやると破損させてしまいます。
まず、ヒンジ部にある左右のネジを取ります。
その後、タッチパネル自体を矢印方向にスライドさせるとそのまま外せるようになります。
ケーブルがつながっているため、タッチパネルを立てた状態で取り外します。
ヒンジネジ受け左右とも破損
ヒンジネジ受けの状態を確認します。
タッチパネルに隙間ができて浮いていた右側は、3個のネジ受けが全部取れていました。
もう少しそのまま使っていたら、左側も完全に取れてしまうところです。
タッチパネルや液晶も割れていたかもしれません。
ネジ受け再建固定・蝶番ネジの緩め
ネジ受けの再建修理をおこないます。
ネジ受けの位置がずれないように取り付け、ケーブルの通り道も確保します。
強度を保てるように補修しました。
右側。
組み付ける前に、左右蝶番のネジを少し緩めておきます。
これにより開閉時のテンションを下げて再発を防止します。
ノートパソコンの開閉は中央部を持っておこなうこと
ヒンジ蝶番のネジを緩めているので、閉じるときは最後までゆっくりと閉める必要があります。
右利きの方は右端を持ってパソコンを開閉する傾向があります。
この場合、どうしてもゆがみが出て右ヒンジが破損しやすくなります。
左利きの方は左側ですね。
それを避けるため、パネル中央を持って開閉することをお勧めしております。
力が均一にかかるためヒンジ破損の危険が少なくなりますよ。
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