富士通 FMVA3300VD A577VW 予防洗浄

4日ほど前にコーヒーをかけてしまったノートパソコン。
現状で使用は可能ですが、水没診断のご依頼がありました。

かなりの量がかかっているようですので、洗浄しておいたほうがいいと思われます。
時間がたつと、電源が入らなくなるかもしれません。

富士通のビジネスパソコンに共通した堅牢な仕様です。

分解

分解をしてマザーボードを取り出しましょう。

バッテリーを外してから、裏のネジを取ります。
全体にネジが太くて固いですね。
次に外すのは、キーボード上のカバーです。

この部分も固くて外しにくいですが、基本的にははめ込まれているだけです。
取り外してから、キーボードを止めているネジを2個外します。

キーボード下にはコーヒー染みがかなりありました。
このパソコンは液晶上半身を取り外さないとHDDも取り外せません。
電源スイッチの基板やスピーカーも外します。

ケーブルが基板裏に通っているので気をつけます。

マザーボードにコーヒー染みあり

液晶上半身を外したら、キーボード下のネジを取って上蓋を外します。

黒いカバーの下にHDDがあります。
マザーボードも外します。
詳細に見てみたらマザーボードにもコーヒーが侵入していました。

見えにくいので色を加工してありますが、拡大した部分に染みがありました。
やはり洗浄処理は必要ですね。
キーボードとマザーボードその他の部分を洗浄液につけて、ブラシでこすります。

乾燥・組み立て

翌日まで乾燥させてからチェックの上、組み立てをおこないます。
元々使用はできていましたが分解洗浄をしていますので、確認が必要です。

正常に起動できて、不安なキーボード入力も問題なさそうです。

無線機能なども確認しました。

今回、電源は入り使用も可能でしたがマザーボードにコーヒー染みがありました。
早めの洗浄をおこなったので大丈夫かと思われます。
パソコンに飲料をかけてしまった場合は、とにかく早めに洗浄処置をおこなうといいですね。
飲料濡れして半年後に電源が入らなくなったパソコンの相談も受けましたが、時間がたってからの処置は回復率も下がります。

BitLockerあり

ここからは水没とは関係ありません。
富士通のWindows10パソコンは、購入時にBitLocker暗号化が自動で有効になっていることがあります。
念のため確認したところ、暗号化されていました。

【参考記事】
BitLockerとは【BitLockerの要件と自動有効化の問題点】（本部ブログ内名古屋・庄内緑地公園店記事）

水没でも今回は正常復帰できたので問題ありませんが、電源が入らない場合にはデータの取り出しができないところです。

オーナー様に、BitLocker暗号化を解除していただくようにお願いをしておきました。