ヒンジ割れ補修+タッチパネル取り外し
右側のヒンジ部分がぐらぐらしていて、右下部分から上までガラスが割れているノートパソコン。
表示は正常なのでタッチパネルのガラス部分のみが割れているようです。
割れがかなり大きいので、補修で済むのかパーツ交換が必要かを確認します。
右側ヒンジ目隠しカバー紛失
根元の目隠しカバーは割れてしまい無くしたそうです。ガラスもかなり割れていて右下はヒビだらけですね。
ガラスの部分を横から見るとかなり隙間ができていました。
キーボード部トップカバー・液晶部分離
キーボードを取り外してから、トップカバーを外します。Fanのねじも外さないとケースは外れません。
これで液晶部分を外せますが、ケーブルがマザーボード裏につながっていますので気をつけます。
ねじ受け全破損・補修
タッチパネルを外すとヒンジのねじ受けが見えましたが、3個のねじ受けが土台のプラスチックごともげていました。
これだけ割れているとは思いませんでした。補修で強度が保てるかやってみましょう。
まず、ねじ受けを固定します。その後ねじ止めをしてから、土台ごと成形樹脂で埋め込みます。
はみ出しを極力しないよう調整をしつつ固めていきます。
うまくいったようです。強度も確認しておきます。
割れ防止の処置として、蝶番部分のねじを少し緩めておきました。
タッチパネル取り外し・目隠し処置
タッチパネルは不要とのことなので、今回は取り外して対応することになりました。
タッチパネルのガラスは機種により液晶と一体になっているものもありますが、AH56/Mはガラスパネルが外枠に貼り付けられているので取り外しが可能です。
取り外しは簡単ではありませんし、その後の処理も手間がかかります。
外しただけでは見栄えが悪すぎるので、塩ビ板を加工してサイズを合わせて貼り付けていきます。
多少の隙間はありますが、問題の無いレベルに仕上げます。
見た目はオーナー様にもご満足いただけました。
ただ、今回は加工の都合上でカメラの使用ができません。カメラも不要とのご了解をいただきました。
確認・納品
起動の確認をします。HDDの内部に変更はありませんので元通りに使うことができます。
ヒンジ蝶番部分を緩めてあることを説明の上、液晶の開け閉めを優しくしていただくようお願いしてご返却となりました。