富士通 A5540/FX FMVA8804AP 洗浄処理・キーボード交換
購入半年しかたっていない富士通の法人向けノートパソコン。
キーボードの上から水がかかり拭き取った後も使えていたそうですが、翌日になると電源が入りません。
水濡れの場合乾かして様子を見る方が多いのですが、何日かしてから電源が入らなくなるケースが時々あります。
3ヶ月後に突然電源が入らなくなる事もあります。
水損の場合は電源を落として、できるだけ早く洗浄処置をすることが大切です。
分解
富士通の法人向けビジネス向けノートパソコンの形状は10年前からほとんど変わっていません。
分解は少々手間がががりますが、堅牢で丈夫なので好感が持てます。
このタイプでヒンジ割れを見た記憶がありません。
最初に裏面のネジを全部外します。
ネジ自体も太くて頑丈なため、固くて回すにも力が必要です。
裏面のネジを取った後はキーボード側を分解します。
キーボード上の目隠しパネルを外します。
キーボードのネジを2個外します。
キーボードは2カ所で貼り付けられているので、へらを差し込んで剥がします。
四角の2カ所がテープ貼りされています。
キーボードケーブルを破損させないように外します。
キーボードを外してから、赤丸のネジ6個を取ります。
赤四角のケーブルを外してから、電源スイッチの基板を外します。
この後液晶上半身を取りますが、ディスプレイケーブルとWiFiケーブルを抜き取るためにはスピーカーを外さなければなりません。
左右ヒンジ部のネジ各3個を外すと液晶が外せます。
SSD監査・マザーボード基板取り外し
HDD部を外してみると、Westrn DigitalのSATA SSDが搭載されていました。
検査では正常でした。
ここから基板の取り外しです。
赤丸のネジと赤四角のケーブルを外してマザーボードとサブ基板を取り外します。
一部のコネクターが基板の裏にあります。
基板洗浄
全部の基板とキーボードを洗浄液に浸して洗います。
基板は液に浸しながらブラシを使って洗います。
洗浄後は取り出して、翌日まで乾燥させます。
再チェックをしてから組み戻します。
キーボードが一部誤入力・交換
洗浄・換装後組み立てたところ電源が入り、Windows起動も確認できました。
ただ、残念ながらキーボードが一部で誤動作して正常に入力できません。
オーナー様と相談の結果、キーボードを新品に交換することになりました。
入荷後に交換して入力の確認をします。
正常に入力できるのが確認できました。
機能確認・ご返却
確認のため、メモリーテストで負荷をかけます。
正常なので、各種チェックをしてご返却となりました。
水濡れの翌日と比較的早いご依頼だったので、無事回復しました。
水損時は日にちをおかないことが大切です。
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