ドスパラ Prime Galleria QF770XV 起動しない

Galleria QF770XV 電源ランプのみ点灯

電源のランプは点灯するが明るくならず、外部出力も出来ません。

core i7 2670QM 搭載でNVIDIA GEFORCE GTX 570M搭載の高性能機(当時)
仕事で使うのでなんとか直したいとご依頼です。

ビデオボード・マザーボード取り寄せ・交換

診断の結果、マザーボード・ビデオボードの両方を交換することになりました。
残念ながら、なかなか全く同じものが見つかりません。
ドスパラのノートPCは台湾などのメーカーのOEMで組み立てられています。
パーツ自体の型番で探します。
結果、マザーはイギリス、ビデオボードはアメリカからの取り寄せになりました。
入荷まで3週間強かかりました。

写真取り忘れましたが、全分解して交換します。

組立・起動確認だがOS起動しない

組み立てて電源を入れると、画面も明るくなりましたがOSが起動しません。
no bootable表示です。
BIOSを確認すると、デフォルトで何故か「RAID」設定となっていました。

「RAID」は本来意図的に組むもので初期設定としての必要性はありません。
設定を「AHCI」に変更します。
これで無事起動です。

ビデオ再生で電源落ち・グリス厚塗り対処

確認で高画質のビデオを再生すると、しばらくでファンが高回転しだしその後電源が落ちます。
明らかに熱暴走です。
CPU・ビデオボード両方取り外しているのでどちらでしょうか。
ソフトを使い、CPU・ビデオチップの温度を調べてみます。
ビデオ再生を始めるとビデオチップの温度がどんどん上がり98度にもなります。
ビデオボードの熱暴走で間違いないですね。

もちろんCPU・GPUどちらも「熱伝導グリス」は通常通り「薄塗り」してあります。
「薄塗り」は基本です。
でもビデオの放熱板を外してみたら、放熱板の銅板にグリスがほとんど付いていません。
通常はネジ止めで圧着されて密着するはずです。
しかし、この機種は隙間が広いようです。
ヒートシンク側にもグリスを厚塗りして再装着。

GPU温度再測定・安定

ビデオ再生をして温度の再測定をします。

56度前後で安定しました。
再生を30分ほど続けても電源も落ちず、安定しています。
海外取り寄せのパーツが不良品かと思いましたが、そうでなくて一安心です。
無事に完了です。

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