ドスパラ Galleria Ryzen5 CPU故障・交換
ドスパラのショップパソコンで購入後1年半のデスクトップパソコン。
Intelシステムのパソコンではなく、AMDのRyzen5 3500が搭載されているパソコンです。
見た目は変わりませんが、Ryzenのシールがあります。
最近はAMDのCPU搭載パソコンもよく目にしますね。
電源ボタンを押してもFANが回転するのみで起動する気配はありません。
電源・グラフィック・メモリーの点検
CPUFAN・ケースFANは回っていますが、この場合の原因は絞れません。
すべてのストレージを外した上で、一つずつパーツを点検していきます。
最初は電源を交換してみます。
電源が正常でなければその他の故障の判断がつきません。
正常な電源に変えてみても症状は変わりませんので、電源不良ではないと確定。
グラフィックカードの確認のために、いったん取り外して当店の作業用パソコンに取り付けてみたところ、正常な表示がされました。
グラフィックカードも正常ですね。
次の確認はメモリーです。
メモリーは2枚搭載されていますので、1枚ずつの取り外しと位置を変えての確認をします。
別のメモリーに取り替えもしてみましたが、症状に変化はありませんでした。
マザーボード・CPUの確認
ここまでの検証でマザーボードかCPUのどちらかの故障に絞られました。
一般的にいってCPUの故障は滅多にありませんので、マザーボードの故障である可能性が高いとは思われます。
といっても、交換してみるパーツはCPUです。
CPUは同じシリーズであれば、下位の廉価版CPUでも起動を試すことができます。
また、CPUに内蔵グラフィックがあるものであればグラフィックカードなしの起動も確認ができます。
今回使用するのはAMD Athlon 200GEで、マザーボードの対応リストで起動できるのは確認済みです。
AMDのCPUで末尾にG(GE)がついているものはグラフィック機能がありますので、グラフィックカードがなくても使用可能です。
まず、グラフィックカードなしで試してみるとBIOS(UEFI)の表示がされました。
その後、グラフィックカードも取り付けて起動させてみます。
BIOS表示の確認ができましたので、マザーボード正常・CPU故障で確定しました。
Ryzen5 3500発注・交換
一般的に言って、パソコンパーツの中でもCPUは一番故障しないと言われています。
とはいえ、最近のCPUは高性能化により発熱が高いため取り付け不良や内部環境による故障はあり得ます。
内部写真では、使用時間の割にかなりホコリが見受けられますので、熱の問題があったのかもしれません。
Ryzenn5 3500は新品が入手可能なので、発注取り寄せをいたします。
写真は故障して取り外したCPUです。
新しいCPUにグリスをきちんと塗ってからヒートシンク・FANを取り付けします。
TPMのリセット
CPU交換でBIOS確認はできましたが、TPMのリセット表示が出て先に進めません。
CPUを交換したことにより、TPM(ハードウェアセキュリティ)の変更が入って、リセットしないといけないようです。
注意書きでは、BitLockerがかかっていると起動できなくなるとのことですが、今回はBitLockerは未使用のためそのまま進めます。
(BitLockerがかかっている場合は、回復キーがないとデータも取れなくなります。)
Windowsの起動はできるようになりましたが、ログイン時のPINコードを再設定しないといけません。
これもCPUを交換した影響ですが、マイクロソフトアカウントの情報はオーナー様がお持ちでしたので、ログインして再設定も終了しました。
最終の起動確認。
最新のプラットフォームだとセキュリティ面が強化されていて、CPUのような主要部品の交換はハードルが高いですね。
最悪だとWindows10の再インストールが必要になるかもしれませんが、今回は元環境のままで使用可能で一安心でした。