水冷クーラー故障で電源が落ちる・CPUファン交換
BTOゲーミングパソコン(Core i5 12600KF・RTX3060Ti)が起動して30分から1時間程度で電源が落ちて、しばらくは起動しない症状です。
症状から考えると発熱が原因かと思われます。
購入から1年半ほどなのでホコリなどではなさそうですが、水冷クーラー搭載なのですがこのあたりが怪しそうです。
分解チェック
内部はとてもシンプルにまとめられています。
水冷クーラーですし、最近は光学ドライブも搭載しない場合が多いので余計な配線が見られません。
SSDはM.2でグラフィックカードのすぐ上にあり、ヒートシンクがついていました。
HDDと電源は下部のスペースに入っていてこの写真では見えません。
メモリーテストで100℃
SSDとHDDを取り外しての検査ではすべて正常です。
ドライブは外したままで、メモリーチェックをしてみました。
すると、開始2分ほどで急激に温度が上がり、CPU温度が100℃になりました。
異常な温度なのでテストは中止しました。
水冷クーラーの吸気ファンは正常に回転しているので、ポンプ故障と思われます。
水冷クーラーはポンプの故障や液漏れなどの不具合が怖いですね。
そういったことを踏まえて、空冷CPUクーラーに交換するのがオーナー様のご希望です。
大型空冷クーラーに交換
水冷クーラーを取り外しますが、前面の吸気ファンはそのまま使用します。
空冷の場合吸排気の確保が重要ですし、CPU以外の冷却のためにもファンは重要です。
大型ケースなので余裕がありますが、メモリー交換にはCPUファンが邪魔になります。
温度チェック
42℃で落ち着いています。
Windowsを起動させてCPUの負荷テストをしてみました。
100%負荷テストをかけても、48℃で安定していましたので問題なさそうです。
各種チェック・ご返却
本来、パソコンの内部はエアフローを優先して廃熱を考えないといけません。
メーカー製パソコンや水冷クーラー搭載パソコンでは、エアフローをあまり考えていない物があります。
高性能パソコンはCPU以外でもSSDやメモリー・マザーボードの廃熱も重視したいところです。
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