富士通 FMVF90A3 FH90/A3 HDD異常状態・データ復旧&特殊リカバリー

富士通の一体型パソコンで、BOX状の本体に液晶が取り付けられているAVモデルです。
使用できている間も動作が遅く、フリーズしたりしていました。

起動途中から進まなくなり、修理とデータ救出のご依頼となりました。

お聞きした内容からするとHDDの不良でまず間違いありません。
動作が遅くフリーズする段階でのご相談が望ましいですね。

分解は手間がかかる

このパソコンはマザーボードや光学ドライブは台座型のBOXに入っています。
CPUや光学ドライブ・スピーカーなど主要部品ははぼ総てがこちらに入っていますが、HDDだけは液晶パネルの裏側に取り付けられています。
AVパソコンとしての録画機能のために、3TのHDDを設置するスペースの都合なのでしょうか。
HDDにたどり着くまでがなかなか面倒です。

まずは本体BOXから取りかかります。

後ろ側にあるBOXの上蓋は矢印方向にスライドさせて開けます。
その下にもう一枚黒いプラスチックの蓋があります。
こちらはネジを4個取って外します。

次は金属のカバーを取り外します。
ネジは6個です。

マザーボードが見えてきます。
HDDは液晶側にありますので、液晶側に伸びているケーブルのコネクターを4個外します。

HDD用のSATA・電源ケーブルと液晶の信号・バックライトの4つです。

液晶パネル側

ここから液晶パネルとマザーボード側BOXの分離をします。
4個のねじを取って本体BOXの下部を持ち上げるようにして取ります。

液晶のバックパネルを外します。
14個のねじを取れば割と簡単にバックカバーは取り外せます。

やっとHDDが見えましたが、まだHDDは取り外せません。

HDDの取り外し

黒いプラスチックカバーを外します。
真ん中の細いのを外してから大きい方を外します。
ネジを2個取ってから、HDD側に斜めに持ち上げるようにすると外せます。

HDDに被さっている金属部分は8個のネジで止められています。
写真はすでにHDDの左右のねじが取ってあります。

やっとHDDが取れるようになりました。

HDD自体は溝に差し込まれているだけなので持ち上げて外します。

分解編は終了です。
その2は診断・修理編。
富士通 FMVF90A3 起動できない・HDD故障 その2(修理編)